タイトルの通りです。初回は一人で、2回目は友人と見に行きました。
劇場で2回以上見た映画というのはおそらく自分の人生で初めてであるように思います。そもそも映画を見た回数というのがかなり少ないのでなんとも言えませんが。
さて、感想を書いていきたいと思います。ネタバレくらうのは勘弁だという方は映画館で見てから気が向いたらこちらを読んでいただければ。
まず、とにかく面白かったです。公開一週間で2回見てるんだからそりゃそうだろうという話ですが。
しかし、この作品は映画館で映える作品であると改めて感じました。発売されたパッケージを何度も見るよりも、たった一度でも映画館で見た方が断然楽しめると、そう思います。
話のとっかかりとして、非常に雑にではありますが点数をつけ、それによって映画を振り返り、自分が今この時点で何に感銘を受け、何に突き動かされてわざわざブログを書いているのかを、未来の自分とみなさんにお伝えしようと思います。
・基本項目 (100点満点)
ストーリー:70点
音楽:90点
CG:100点
・個別ボーナス加点項目 (青天井)
海戦:25000点
生徒会
ヒエイ:5000点
ミョウコウ:2000点
アシガラ:7000点
ナチ:6000点
ハグロ:2000点
計:22000点
制服メガネタカオ:1500点
ドリル:700点
いおりのおっぱい:300点
静の入浴関連シーン:500点
・個別減点項目
メンタルモデルキリシマ(人間型キリシマ)が出てこなかった:-150点
ハルナとキリシマが援護に来たとき、ハルナが「来たよ。」と言わなかった:-300点
こんな感じです。(適当に過ぎる)
まずストーリーについては、うまくまとまっていて文句が出るほどのことはないけれど、このストーリーをもっておもしろかったと言うには物足りない、という感じです。結局米軍とは……振動弾頭とは…… 上陰さんは制服メガネタカオを出すためだけに出てきたという感じすらある。(それはそれでいい仕事してるけど)
ですがほぼ全員分の見せ場をつくり、その上で物語を一つたたんだという点では高評価です。
音楽、とてもよかったです。特に戦闘シーンでのBGMは映像ともあいまってすごく高まるものでした。ベーリング海峡を抜けようとするもナチに見つかってしまった瞬間にBGMが入り、一気に緊迫する様は自分の屈指のお気に入りのシーンです。
「Blue Destiny」もアルペジオという一つのアニメ作品の最後のエンディングとしてふさわしいだけの名曲であると思います。
CGは言うことがありません。女の子のかわいい表情から艦艇のカッコいい動きまで、CGというのはここまで幅広くかつ素晴らしい表現方法としてのポテンシャルがあったんだなあとただただ敬服する限りです。今後もまたいずれこのような素晴らしいクオリティのCG作品が出てくるだろうし、また出てきてほしいと思います。とはいえ、CGにあらざればアニメでなし!みたいな時代が来るのは勘弁と思ってしまいますね。
個別ボーナスの話をします。
こちらは見ていて自分が特に最高!と思ったシーンであるとかキャラクターであるとかに点数を入れてみたのですが、「海戦」とか「生徒会」とかざっくりしてますね……
なにはともあれ、作品中何度か行われた「海戦」(海中戦を含む)についてですが、とにかくこれが最高に素晴らしかったです。テレビシリーズ、劇場版1作目でも幾度となく出てきた海戦シーンですが、やはり素晴らしい。ストーリー部分をカットしてこの海戦パートだけ5回くらい流す劇場とかあれば是非とも行くよってな感じです。
フルCGだからこその、圧倒的な画面にはただただすごいとしか言えないものがあります。これはもう面白いと言うしかない。もちろんただすごいだけでなくいろいろと考えられているということもわかります。でもやっぱり
すごい!面白い!!もう一回見たい!!!何度でも見たい!!!!これを映画館で見られるなんて幸せだーーーーー!!!!!
という気持ちにさせてくれる、この作品のキモだと思っています。
自分はアルペジオというアニメ作品を「感動巨編」としてではなく「娯楽大作」として楽しんでいるのだということをふと思いました。
次に生徒会。こちらもこのCadenzaの主役といっていい活躍だったと思います。彼女らはこの劇場作品を何倍にも面白くしてくれました。
まずは生徒会室での定例会(「第」の字が略字になっているのがよい!)、ここで生徒会メンバーの個性が明らかになりました。霧の艦隊が生徒会会議をしているというなんとも言えないシュールさもさることながら、これが第46回目であるということなどツッコミどころは満載。さも当然であるかのように、いつも通りに会議をゆるーくこなす5人。不思議と惹きこまれてしまいます。
それぞれのメンバーで見てみると…
ヒエイはお堅いキャラでありながら、おそらくは笑わせるつもりなんてなくて大真面目に言ってるのでしょうが、タカオに対して「退学です!」とかコンゴウに対して「不良」と言い放ったり、どんだけ生徒会設定好きなんだよという感じで、愛すべきカタブツキャラと化していました。「霧の風紀は地球の風紀」もヒエイが言いたいって言い出してやるようになったんだろうなあ…
ですが、イオナがブースターエンジンでベーリング海峡を離脱するときの
「ナチ!見失うな!!!」
というセリフと、その後膝から崩れ落ちるシーンは、ヒエイが何を思いながら、何のために戦っていたのか、そしてそれに自分のどれだけを依存していたのかということが感じられる、僕の最も好きなシーンです。M・A・Oさん素晴らしかった……
一人飛ばしてアシガラ。アシガラは生徒会5人の中でもおそらく最も目立っていて、それゆえにか点数も最も高くなりました。
実際アシガラの存在は非常に大きいと思っていて、というのも、比較的シリアスキャラの多い今作において、最初から最後まで「戦闘バカ」であったアシガラは、作品そのものの「娯楽性」を大きく高めてくれたと思うからです。ちょこまか動いてかわいくギャグ要因でもあるアシガラは、ともするとぐーーっと肩ひじ張って最後まで見てしまいそうなこの作品の、一種の清涼剤となっていたという風に思えました。
アシガラ自体についてもとても好きなキャラで、三森さんのアホの子ボイスはかわいかったですし、銛による戦闘はとにかくカッコいいの一言。暴走しながらも生徒会のメンバーを信頼しているところもポイント高いです。
そしてナチ。こちら直接に戦闘はほぼしていませんが、索敵特化もまたカッコいい。ベーリング海峡戦での「見つけた。」は震えるほどにカッコよかったです。座布団に正座しているのも非常にグッド。ときおり見せる毒舌もたまりません。
もう一つナチで忘れてはいけないのが、アシガラとのコンビ戦闘で敗北後、ずぶぬれになった制服のスカートを絞るシーンです。見たあなたはわかると思いますがあそこのシーンはものすごくフェティシズムを刺激する画面になっています。というか僕は大いに刺激されました。あのシーンは天才。
ミョウコウ、ハグロについて。アシガラとナチに比べると戦闘シーンが一つ少なかったので多少点数も低くなってしまいましたが、それでも二人ともいいキャラであったことは間違いありません。ハグロはほとんど双葉杏ちゃんになっていましたが。
ミョウコウがナチの索敵データを同期するときに眼帯が緑色に光ったところはおっ、と思う演出でしたし、ハグロの変態的機動力は霧のオーパーツっぷりを存分に見せつけるものでした。
とにもかくにも生徒会の面々は非常に魅力的で、スタッフロールでの5人もとてもかわいかったので、是非ともなんとかしてまたこの5人が動いているのをみたいなあと思う次第です。生徒会スピンオフとか作ってくれないかなあ……
制服メガネタカオ、これ最初出てきたときは劇場で思わずガッツポーズをしそうになりました。それくらいエロかわいくて最高でしたね……もし家でひとりで見ていたら確実に「それ!(大声)」とか言ってしまってたと思います。オタク炸裂です。
ドリル、カッコよかったです。勝手に改蔵…もとい改造してしまうヒュウガの茶目っ気も素敵です。アシガラがドリルをカッコいい~!と言ったときは僕も心の中で(わかる!カッコいい!)と言ってました。
いおりのおっぱいはTシャツによく映えていました(完)
あのいおりが水浸しになったシーン、あのときのいおりを見たかった……(ゲス顔)
静の入浴関連シーン、静の下着がかわいいやつということに尽きます。見えないところのオシャレにも気を使うタイプなんですね。つまり下のk……
下の毛も処理してそうですね
また一つ知見を得てしまった。(股だけに)
…………
個別減点項目に関しては、もしこれがクリアされてたら点数爆上げだったのにな……というところです。つまりは僕の好みです。
でもキリクマじゃないキリシマって人気あるらしいですよ。あなたはどうでしょう。
あと贅沢を言えばハルナの「シャキーン」も聞きたかったですね。まあ入れてたら入れてたで無理矢理感が出てたかもしれませんが。
なにはともあれ、アルペジオという作品に出合い、運よく劇場版にまでなり、それを1作目2作目共に劇場で見ることができたことは「人生生きててよかったこと」に刻まれました。
願わくは自分が定年退職した後に、もう一度"劇場で"この作品が見たいです。
…数十年後とかになったら劇場視聴サービスみたいなのできるようになってないかなあ……