2022年に放映されたTVアニメのOPEDから10選。※順不同
OP、EDの数の縛り、アーティスト、アニメタイトルかぶりの縛りも原則なし。
基本は楽曲としての好みで選びつつ、90秒のOP/ED映像としての評価も入れつつといった選考としています。
※アーティスト表記はアニメOPEDクレジット表記準拠。また、公式で映像が上がっているもののみ埋め込みを入れています。
- はじまりのセツナ / 『明日ちゃんのセーラー服』OP〈冬〉
- Ready Set Go!! / 『賢者の弟子を名乗る賢者』OP〈冬〉
- Change / 『ハコヅメ』ED〈冬〉
- Venus Line / 『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』OP〈春〉
- Route Blue / 『可愛いだけじゃない式守さん』ED〈春〉
- selfish / 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』ED〈春〉
- 頭ん中DEAD END / 『黒の召喚士』OP〈夏〉
- チクタクボーイ / 『5億年ボタン【公式】~菅原そうたのショートショート~』ED〈夏〉
- トキメキ☆イチゴいちえ / 『東京ミュウミュウ にゅ~』ED〈夏〉
- Never the Fever!! / 『不徳のギルド』OP〈秋〉
- 雑感
はじまりのセツナ / 『明日ちゃんのセーラー服』OP〈冬〉
歌:蠟梅学園中等部1年3組
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦
時間が止まればいいのになって思うよ まだ何も知らない同士なのに どうしてなの もう君のことが好き はじまりのセツナ……
晴れた春の日に外を歩きながら聴きたい曲ナンバーワン。校舎と自然とクラスメイトたちの瑞々しさ、眩しさが溢れだす映像も非常に魅力的。「蠟梅学園中等部1年3組」という歌唱クレジットも少しノスタルジックな佇まいがあって美しい。
Ready Set Go!! / 『賢者の弟子を名乗る賢者』OP〈冬〉
歌:亜咲花
マンネリ化した boring day 淡々と続く gray sky 刺激的な毎日 望むキミ……
あまりにも素朴な良さがあるアニソン。あまりにも素朴な良さがありすぎて10選に入れてしまった。ちょっと賢でしのことが好きすぎなのかもしれない。でもミラちゃんかわいいんだよなあ……
Change / 『ハコヅメ』ED〈冬〉
歌:nonoc
作詞・作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
散々な日が終わるのなら 私はどう思うのかな……
警察という仕事の中で関わることになるさまざまな事件は、一般の人にとっての非日常でもあり、しかし警察にとってはそれこそが日常でもあるんだよな、というこの作品のテーマともマッチしていて好きな曲。本編ではほとんど見られない川合と藤部長の穏やかな私服姿がたくさん見られるのもうれしい。私が一番好きなのは…………………………サビ前のユニフォーム姿です。
Venus Line / 『BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』OP〈春〉
歌:広瀬香美
作詞・作曲:広瀬香美 編曲:幕須介人
Venus Line Venus Line 鮮やかな打球(きぼう)は空を切って……
青空を切り裂く打球のように伸びやかな歌声は圧倒的。OP映像もオーソドックスながらそれゆえに曲の力強さがより際立つ。サビの「絡み合いながら羽ばたいていく~」のところの映像でめちゃくちゃヘンなところでゴルフしているカットを挟むことで、明らかに普通にゴルフやる作品ではないなと理解らせてくれるところが好き。OP尺だとカットされてしまっているが、「好きな歌は全然違う 通ってきたアニメはWe feel the same」の歌詞がマジで良いんですよね。
Route Blue / 『可愛いだけじゃない式守さん』ED〈春〉
歌:中島由貴
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc,)
だからひと時さえ見逃せなくて 僕らのハートは焦燥……
なんやかんやあってもこの曲を聴けば土曜深夜のアニメタイムが締まる、そういうポテンシャルがあった。音ゲーのようにリズムよく迫りくる危険から和泉くんを防ぐ式守さんという映像もkawaiiのですごく好きです。
selfish / 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』ED〈春〉
歌:安月名莉子
作詞:タナカ零 作曲・編曲:白戸佑輔
selfish最高!……
日曜の夜にモブせか見てEDで「selfish最高!!!!!!!!!!!!!!」と絶叫することでしか満たされない心というのがあるんですよね。
頭ん中DEAD END / 『黒の召喚士』OP〈夏〉
歌:レトベア(unknown Vo:10fu)
作詞/作曲/編曲:かいりきベア
興味ないよ 人生人生 キラキラ夢描いて裂いて……
なだれ込むようなイントロからバッチバチに黒と白でキメた映像が入ってきてあまりにも気持ち良すぎるOP。キャラクターなどの素材自体はだいたい本編内から取ってきているはずなのに、演出の一貫性と曲の強さでこんなにもOPらしく完成するものなんですね。サビのところで画面左右が鏡合わせになって、あろうことかクレジットまで反転してるところが大好き。
チクタクボーイ / 『5億年ボタン【公式】~菅原そうたのショートショート~』ED〈夏〉
歌:理芽
作詞・作曲:永井聖一
チクタクボーイ静かな夜を チクタクボーイ乗っ取って 天変地異と世界の終わり 止めるスイッチピンポンダッシュ……
2022年を振り返るときに絶対に入れたい一曲がこのチクタクボーイ。非常に独特な作品だった5億年ボタン、その視聴体験においてこのEDが果たした役割は大きかった。どこか懐かしいメロディーと絶妙な表情で踊るダンス、そして毎回なにかしら参戦してくる謎の3Dモデルたちが生み出すグルーヴ感はアニメ視聴の醍醐味が詰まっていたと言っても………………過言かな。
トキメキ☆イチゴいちえ / 『東京ミュウミュウ にゅ~』ED〈夏〉
歌:Smewthie
作詞・作曲:KHAi
トキメキイチゴいちえに誘惑なんて勝てない 我慢は体によくないんでしょ たっぷり一口で……
もちろん曲自体も抜群に良いのだが、とにかくSDキャラのアニメーションがめちゃくちゃかわいい。EDアニメーションという意味では今年イチだった。特に好きなのはやっぱりAメロで5人がそれぞれに踊っているところ。曲的には「あなどれ~ぬ」のところが気持ち良い。絵コンテ・演出・作画監督:西野理恵、原画:西野理恵、吉野真一、和泉絹子。
Never the Fever!! / 『不徳のギルド』OP〈秋〉
歌:佐咲紗花
嗚呼迸る鼓動が 彷徨う視線焦がして這い回る……
ドカ沸き曲。サビ前のアニメ博士ポーズは毎回テレビの前で同じポーズしてた。コンテ演出は朝岡監督で、遊び心と疾走感が心地よい。結局早口パートはほとんど聞き取れなかったのだが、その中でもAメロ終わりの「予告なし的不埒モード」はずっと「予告な恣意的フル●ンモード」に聞こえてた。
雑感
あくまで個人的な好みだが、年間OPED10選は年間のアニメ作品単位10選とタイトルが適度にバラけるのが好きだ。もちろん好きなアニメのOPEDは良く思えるものだし、OPEDが良いからアニメ自体の評価が上がるということも至極当然のことだ。しかし逆に、本編はイマイチなんだけどOPはめちゃくちゃ良いんだよな、とか、あるいは本編微妙なんだけどこのEDが流れるとなんかいい風に終わって悪くない気分なんだよな、みたいなこともまたあったりする。そしてそういうところもまた、アニメの、そしてアニメOP/EDの持つ魅力の一面だと思うわけだ。(もちろん、せっかくOPEDという単位で選ぶのなら、作品単位では選ばれないものにもスポットを当てたいというオタク心もある)
とはいえ。今年のOPED10選の顔ぶれを改めて見ると、作品単位では10選には入らなさそうな作品も(5億年以外は)かなり上位の評価ではある。(それだけにやはり『チクタクボーイ』の存在は大きい) それでもやはり、作品単位で10選をやれば確定で入るだろうExtreme Heartsや黒井津さんからは選んでいないところが、我ながらちょっと面白いなと感じたりするところである。
いやしかし今年のOPED10選は難航した。8つはすんなり決まったが、残り2つの枠をかけていくつもの候補が浮かんでは消えまた浮かんでは消えといった感じだった。(どれがとは言わない!) でもやはりそうやって悩めるぐらいたくさんの良いOP曲、ED曲と出会えたことは幸せというほかない。来年もどんなOP/EDに出会えるか、とても楽しみだ。