劇場版艦これ感想

劇場版艦これを観に行き、これがまたかなりよかったので感想を書いていきたいと思います。(含ネタバレ)

 

まず個人的に最高だったところを二つ。一つは本編始まる前、KADOKAWAロゴの後に映った劇場のスクリーンいっぱいの

 

                   d i o m e d é a

 

ディオメディアフリークとしてはもうこの時点で観に来てよかったな…と思いました。本編を見てからのエンドロールの制作:diomedéa もなかなかじーんとくるものがありましたが。

 

もう一つは鈴谷・熊野にセリフがあったシーン。ブリドカット艦が大好きなのでTV版で(それなりに人気艦なのに)出番のなかった二人がちゃんとしゃべってよかった…… でも戦闘シーンはなくて残念でした。ちゃんと艦隊編成での紹介はされてたんですけどね。「これは…神戸牛ですの?」

もちろん夕張ちゃんも元気にツナギ姿で登場。あとは初風と舞風を……おねがいします……

 

 

他、特に言及しておきたいのは、

・天龍:なんといっても刀に手をかけるシーンが最高。しかもその刀で敵の弾をはじき返す。深海棲艦が「マジ…!?」みたいなリアクションしてるのがまた最高。

・春雨:セリフはないけど映ってました。やった。

時津風天津風:ノーマークでしたがまさかの登場。それなりにセリフもあってうれしかった。艦これ声優小倉唯爆誕。

・瑞鶴:かわいい。やっぱりかわいい。加賀さんとの絡みもよいもの。

・大淀:モールス信号の似合う女、大淀。

妖精さん:仕事してた。かわいい。

 

ストーリーとしてはTV版での如月轟沈に絡めた艦娘と深海棲艦の関係の話が軸になっていました。そしらぬ顔でTV版のあれを本筋に絡めてくるのは単純によかったと思います。終わりのない戦いを終わらせる唯一の方法が「私たちが誰も沈ます、深海棲艦を全滅させることができれば」と言うときのドヤ感が好きです。でもそれってゲームでプレイヤーがやってることそのものなんですよね。しかし捨て艦戦法をやり続ける提督がいる限り、この戦いは終わらない……

如月が徐々に深海棲艦へと姿を変えていく描写はなかなかクるものがありました。特に如月が水道場で発狂し腕をタワシでこするシーンは大変良かった。その前のシーンで号泣する睦月と合わせ、日高里奈さんが泣く演技が好き。

 

如月轟沈を本筋にもってきたことや、「中部方面の指揮に出ているから」という提督がいないもっともらしい説明(よくよく考えれば他にも提督はいるだろうと思うわけだが)、大人しかった大井・北上コンビなど、TV版で不評をかった点についてはわりと意識したのかな、と思いました。意外と気にしいなところも嫌いじゃないです。

 

いまだに艦これといえば2013年秋イベを引き合いに出してしまうので、アイアンボトムサウンドが舞台になったことはけっこう反応してしまいました。あの頃は探照灯も照明弾も、ましてや夜偵なんかなくてな…… それはそうと夜戦シーンでの探照灯や照明弾の演出はすごくよかったです。

 

エンドロール後の如月帰還のシーンは正直蛇足感が否めませんでした。あれを入れるなら吹雪出撃シーンで『吹雪』をワンコーラスでいいからかけてほしかったというのが正直なところ。ただこれもあのままでは如月提督に申し訳ない、という思いだったのかなと。あの髪飾りをつけている如月を見れたのは単純にうれしくありましたが。

 

全体で言えば優良な映画でした。特に艦これ、艦娘が好きなら、やはり劇場のスクリーンで彼女たちが動いてしゃべって戦闘しているのを観られるというだけでも楽しめると思います。

私は元々TV版も十分楽しんだのですが、劇場版作ってくれてありがとうという気持ちです。

まあただ、まだ出ていない艦たちを出してほしい気持ちはやっぱりあります。先に挙げた初風舞風以外にも、長良型軽巡とかちとちよとか飛鷹隼鷹とか潜水艦たちとか…あと朝潮ちゃんが見たいですね。朝潮型好きはガチと言われますが、僕は朝潮型が好きです。

 

2016年のアニメ映画大豊作の流れに乗ってここまで来ています。あと残すは『好きになるこの瞬間を』と『ポッピンQ』ですね。後者には一抹の不安もなきにしもあらずですが、前者は大丈夫でしょう。というスタンス。