劇場版蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA- Cadenza を2回見ました

 

タイトルの通りです。初回は一人で、2回目は友人と見に行きました。

 

劇場で2回以上見た映画というのはおそらく自分の人生で初めてであるように思います。そもそも映画を見た回数というのがかなり少ないのでなんとも言えませんが。

 

 

さて、感想を書いていきたいと思います。ネタバレくらうのは勘弁だという方は映画館で見てから気が向いたらこちらを読んでいただければ。

 

 

まず、とにかく面白かったです。公開一週間で2回見てるんだからそりゃそうだろうという話ですが。

しかし、この作品は映画館で映える作品であると改めて感じました。発売されたパッケージを何度も見るよりも、たった一度でも映画館で見た方が断然楽しめると、そう思います。

 

 

話のとっかかりとして、非常に雑にではありますが点数をつけ、それによって映画を振り返り、自分が今この時点で何に感銘を受け、何に突き動かされてわざわざブログを書いているのかを、未来の自分とみなさんにお伝えしようと思います。

 

・基本項目 (100点満点)

 ストーリー:70点

 音楽:90点

 CG:100点

 

・個別ボーナス加点項目 (青天井)

 海戦:25000点

 生徒会

  ヒエイ:5000点

  ミョウコウ:2000点

  アシガラ:7000点

  ナチ:6000点

  ハグロ:2000点

   計:22000点

 制服メガネタカオ:1500点

 ドリル:700点

 いおりのおっぱい:300点

 静の入浴関連シーン:500点

 

・個別減点項目

 メンタルモデルキリシマ(人間型キリシマ)が出てこなかった:-150点

 ハルナとキリシマが援護に来たとき、ハルナが「来たよ。」と言わなかった:-300点

 

 

こんな感じです。(適当に過ぎる)

 

まずストーリーについては、うまくまとまっていて文句が出るほどのことはないけれど、このストーリーをもっておもしろかったと言うには物足りない、という感じです。結局米軍とは……振動弾頭とは…… 上陰さんは制服メガネタカオを出すためだけに出てきたという感じすらある。(それはそれでいい仕事してるけど)

ですがほぼ全員分の見せ場をつくり、その上で物語を一つたたんだという点では高評価です。

 

音楽、とてもよかったです。特に戦闘シーンでのBGMは映像ともあいまってすごく高まるものでした。ベーリング海峡を抜けようとするもナチに見つかってしまった瞬間にBGMが入り、一気に緊迫する様は自分の屈指のお気に入りのシーンです。

「Blue Destiny」もアルペジオという一つのアニメ作品の最後のエンディングとしてふさわしいだけの名曲であると思います。

 

CGは言うことがありません。女の子のかわいい表情から艦艇のカッコいい動きまで、CGというのはここまで幅広くかつ素晴らしい表現方法としてのポテンシャルがあったんだなあとただただ敬服する限りです。今後もまたいずれこのような素晴らしいクオリティのCG作品が出てくるだろうし、また出てきてほしいと思います。とはいえ、CGにあらざればアニメでなし!みたいな時代が来るのは勘弁と思ってしまいますね。

 

 

個別ボーナスの話をします。

 

こちらは見ていて自分が特に最高!と思ったシーンであるとかキャラクターであるとかに点数を入れてみたのですが、「海戦」とか「生徒会」とかざっくりしてますね……

 

なにはともあれ、作品中何度か行われた「海戦」(海中戦を含む)についてですが、とにかくこれが最高に素晴らしかったです。テレビシリーズ、劇場版1作目でも幾度となく出てきた海戦シーンですが、やはり素晴らしい。ストーリー部分をカットしてこの海戦パートだけ5回くらい流す劇場とかあれば是非とも行くよってな感じです。

フルCGだからこその、圧倒的な画面にはただただすごいとしか言えないものがあります。これはもう面白いと言うしかない。もちろんただすごいだけでなくいろいろと考えられているということもわかります。でもやっぱり

 

すごい!面白い!!もう一回見たい!!!何度でも見たい!!!!これを映画館で見られるなんて幸せだーーーーー!!!!!

 

という気持ちにさせてくれる、この作品のキモだと思っています。

自分はアルペジオというアニメ作品を「感動巨編」としてではなく「娯楽大作」として楽しんでいるのだということをふと思いました。

 

次に生徒会。こちらもこのCadenzaの主役といっていい活躍だったと思います。彼女らはこの劇場作品を何倍にも面白くしてくれました。

 

まずは生徒会室での定例会(「第」の字が略字になっているのがよい!)、ここで生徒会メンバーの個性が明らかになりました。霧の艦隊が生徒会会議をしているというなんとも言えないシュールさもさることながら、これが第46回目であるということなどツッコミどころは満載。さも当然であるかのように、いつも通りに会議をゆるーくこなす5人。不思議と惹きこまれてしまいます。

それぞれのメンバーで見てみると…

 

ヒエイはお堅いキャラでありながら、おそらくは笑わせるつもりなんてなくて大真面目に言ってるのでしょうが、タカオに対して「退学です!」とかコンゴウに対して「不良」と言い放ったり、どんだけ生徒会設定好きなんだよという感じで、愛すべきカタブツキャラと化していました。「霧の風紀は地球の風紀」もヒエイが言いたいって言い出してやるようになったんだろうなあ…

ですが、イオナがブースターエンジンでベーリング海峡を離脱するときの

「ナチ!見失うな!!!」

というセリフと、その後膝から崩れ落ちるシーンは、ヒエイが何を思いながら、何のために戦っていたのか、そしてそれに自分のどれだけを依存していたのかということが感じられる、僕の最も好きなシーンです。M・A・Oさん素晴らしかった……

 

一人飛ばしてアシガラ。アシガラは生徒会5人の中でもおそらく最も目立っていて、それゆえにか点数も最も高くなりました。

実際アシガラの存在は非常に大きいと思っていて、というのも、比較的シリアスキャラの多い今作において、最初から最後まで「戦闘バカ」であったアシガラは、作品そのものの「娯楽性」を大きく高めてくれたと思うからです。ちょこまか動いてかわいくギャグ要因でもあるアシガラは、ともするとぐーーっと肩ひじ張って最後まで見てしまいそうなこの作品の、一種の清涼剤となっていたという風に思えました。

アシガラ自体についてもとても好きなキャラで、三森さんのアホの子ボイスはかわいかったですし、銛による戦闘はとにかくカッコいいの一言。暴走しながらも生徒会のメンバーを信頼しているところもポイント高いです。

 

そしてナチ。こちら直接に戦闘はほぼしていませんが、索敵特化もまたカッコいい。ベーリング海峡戦での「見つけた。」は震えるほどにカッコよかったです。座布団に正座しているのも非常にグッド。ときおり見せる毒舌もたまりません。

もう一つナチで忘れてはいけないのが、アシガラとのコンビ戦闘で敗北後、ずぶぬれになった制服のスカートを絞るシーンです。見たあなたはわかると思いますがあそこのシーンはものすごくフェティシズムを刺激する画面になっています。というか僕は大いに刺激されました。あのシーンは天才。

 

ミョウコウ、ハグロについて。アシガラとナチに比べると戦闘シーンが一つ少なかったので多少点数も低くなってしまいましたが、それでも二人ともいいキャラであったことは間違いありません。ハグロはほとんど双葉杏ちゃんになっていましたが。

ミョウコウがナチの索敵データを同期するときに眼帯が緑色に光ったところはおっ、と思う演出でしたし、ハグロの変態的機動力は霧のオーパーツっぷりを存分に見せつけるものでした。

 

とにもかくにも生徒会の面々は非常に魅力的で、スタッフロールでの5人もとてもかわいかったので、是非ともなんとかしてまたこの5人が動いているのをみたいなあと思う次第です。生徒会スピンオフとか作ってくれないかなあ……

 

制服メガネタカオ、これ最初出てきたときは劇場で思わずガッツポーズをしそうになりました。それくらいエロかわいくて最高でしたね……もし家でひとりで見ていたら確実に「それ!(大声)」とか言ってしまってたと思います。オタク炸裂です。

 

ドリル、カッコよかったです。勝手に改蔵…もとい改造してしまうヒュウガの茶目っ気も素敵です。アシガラがドリルをカッコいい~!と言ったときは僕も心の中で(わかる!カッコいい!)と言ってました。

 

いおりのおっぱいはTシャツによく映えていました(完)

あのいおりが水浸しになったシーン、あのときのいおりを見たかった……(ゲス顔)

 

静の入浴関連シーン、静の下着がかわいいやつということに尽きます。見えないところのオシャレにも気を使うタイプなんですね。つまり下のk……

下の毛も処理してそうですね

また一つ知見を得てしまった。(股だけに)

 

…………

 

 

個別減点項目に関しては、もしこれがクリアされてたら点数爆上げだったのにな……というところです。つまりは僕の好みです。

でもキリクマじゃないキリシマって人気あるらしいですよ。あなたはどうでしょう。

 

あと贅沢を言えばハルナの「シャキーン」も聞きたかったですね。まあ入れてたら入れてたで無理矢理感が出てたかもしれませんが。

 

 

 

なにはともあれ、アルペジオという作品に出合い、運よく劇場版にまでなり、それを1作目2作目共に劇場で見ることができたことは「人生生きててよかったこと」に刻まれました。

願わくは自分が定年退職した後に、もう一度"劇場で"この作品が見たいです。

 

…数十年後とかになったら劇場視聴サービスみたいなのできるようになってないかなあ……

 

 

人生二度目の声優お渡し会 吉田有里さん

 

昨日、『お祓え!西神社』という西明日香さんと吉田有里さんによるネット声優番組のイベントに行ってきた。1時間ほどのイベントにお渡し会もついたものであった。

これはイベントの内容をレポートするものではなく、このたび行って考えたことなんかをつらつら書き落とそうとするものにすぎない。

 

 

自分にとってこのイベントに参加するということは大げさに言えば革命的出来事だったと言っていい。なぜなら、このイベントはまったくもってアニメとの関連がなく、純粋な「声優イベント」であったからである。

『ミリオンドール』で在宅オタと現場オタについての話をしているが、自分は8:2くらいで在宅オタのつもりである。イベントに行くのは年に数回で、ライブイベントとその他のイベントが半々か後者が少し多いかという感覚だ。それ以外は基本引きこもってアニメを見ているわけである。ただ、ガンガンイベントに行っているような現場オタを苦々しく思っているようなことはなく、むしろ楽しそうでいいなあと思っている気持ちだったりする。

「イベントに行く」と言っても、自分にとってそれは(基本的には)アニメが前提となるものである。(であるので、現場によく行くけれどそれに関連するアニメをあんまり見ていないというオタクについては多少苦々しく思うところはあったりする。人それぞれなのでわざわざツッコみはしないが) 特定アニメのイベントやアニソンライブなどというのはアニメを知っているからこそ楽しめるし、知っているから参加しようと思う。自分も参加するならそういうものに限るなあなどと考えているのである。

しかし今回行ったイベントはそういったものとは明らかに一線を画したものといっていい。

 

ではなぜ高い交通費をかけてまで参加しようと思ったのか。正直に言うと「吉田有里さんとお渡し会でお話したい」これが九割以上のモチベーションとなっていた。自分は『洲崎西』リスナーではないということもあり、西明日香さんに会いたいということはそれほどモチベーションにはなっていなかったのである。

つまり、それほどまでに自分の中で吉田有里さんは大きな存在であったのだということを再確認した次第であった。

 

なぜそこまで吉田有里さんを好きになったのか。もちろん声とか演技が好きで、ということはあるだろう。しかし自分の中ではその理由を大きく二つのことに求めることができると思っている。これはおそらくは他の声優でも当てはまることだろうと思っているのだが。

 

 

まず初めに、吉田有里さんのアニメとしてのモブも含めたデビュー作である『未確認で進行形』をリアルタイムで見ていたことが挙げられる。Wikipediaに載っているお仕事自体は未確認で進行形の1年少し前の『電撃作戦トルネイド』というCDが初めてであったようだが、やはりアニメという媒体での存在をその誕生から見守り続けることができているということが大きいのだと思う。大抵の声優さんの場合、いくつかモブをやったりサブキャラをやったりしてからメインに抜擢され、自分はそこで名前を知ってから「ああ、あのアニメにも出ていたのか、ふーん」などと思うものである。その場合、声優さん本人の意識と自分の意識に"差"が出てきてしまい、そこの差をある意味での「コンプレックス」に感じてしまうことが心のどこかであるように思う。

そういった「コンプレックス」というのが少ないままにファンになれたというところが、自分が吉田有里さんを好きになっていった理由の一つであると思う。(もし『電撃作戦トルネイド』のときから好きになることができていれば、それは完璧と言えるかもしれない。そこまでの人がどれだけいるかはわからないが)

 

また付け足しとして、『未確認で進行形』を見ていた当時、自分は深夜アニメを見始めるようになってまだ1年程度であり、その当時出ていた声優さんたちのほぼ全員が自分の見たことのないアニメにも出演経験がある人たちだったのである。そんな中、『未確認で進行形』はメインの3人(照井春佳、松井恵理子、吉田有里)は全員がメインキャラクターを張るのは初めてと言っていい状態で、かつその中でも吉田有里さんは以上のようなワケだったのである。つまり、自分にとっておそらく初めて「声優さんのデビューをこの目で見た(この耳で聴いた)」ということがはっきりと意識的にできたアニメであり、声優さんであったということになる。その自分にとっての「初めて」という感覚がその3人、特に吉田有里さんを好きになるという感情に大きく作用したことは想像に難くない。

 

 

そしてもう一つの理由として、『未確認で進行形ラジオ』の存在が挙げられる。

声優ラジオというくくりだと、それ以前にもいくつか聴いたことはあるのだが、「アニラジ」というくくりで言うとこのラジオが初めてであった。またそれまで聴いたことのある声優ラジオは始まってからかなり時間が経ってから初めて聴いており、また定期的に聴いていたわけでもないことから、最初から(正確に言うと初めて聴いたのは第五回かそこらへんだったように思うが)定期的に聴いていたという点においても初めてのラジオであった。

 

さっきから「初めて」という言葉をあまりに多用しており処女厨みたいで嫌だがそこは気にせず次に進める。

 

さっきのこととも通じるが、初めてメインを務める3人、もちろんラジオも初めての経験であったようである。そして自分もアニラジを聴くのは初めてである。そこに意識の共有のようなものを感じることができ、3人の素晴らしいバランスも相まってそのラジオが、アニメが、そしてその3人が、そして吉田有里さんが大好きになっていった。

ラジオというのは台本を通してということにはなるが、声優さんの素に迫ることができるもので、その後を含めても自分が声優さんを好きになるにあたってラジオの存在は非常に大きいと思っている。

 

で、その『未確認で進行形』ラジオの中で自分は人生で初めてラジオにメールを送り、人生で初めてメールが採用されたのである。(初めて送ったものと初めて採用されたものは違うメールだが) その採用されたメールは吉田有里さんに言及するふつおたで、採用記念としてサインとメッセージ入りのステッカーをいただくことまでできた。(もちろんそんなことは初めてのことである) 余談だがDJCDは全巻購入し、その回はそれこそ何度も聴いたのでその回の流れや自分以外の読まれたメールはほとんど暗記してしまっていたりする。

 

 

……というところでお渡し会に話を戻すのだが、吉田有里さんとのお渡し会に行きたかったのは、その記念ステッカーを見せて、ありがとうございましたと報告がしたかったからなのである。

もちろんそんなことは未確認で進行形関連のお渡し会でするべきなのであろうが、なにぶん今後その機会があるかは未確定なのである。今回は意を決して「これ、覚えてらっしゃいます…?」とステッカーを見せた。すると「…………ああー!!!覚えてます覚えてます!」とうれしいお声。第一部ではそんな感じで、第二部では(一部と二部両方参加した) 吉田有里さんの前に立つと「夜の部の方もありがとうございます」と言われ、覚えてもらっていたことに感激を隠せない状態に。「そんなこともありましたねえ…(しみじみ)」という言葉が聞け、ここでも「懐かしい」という「感覚の共有」がものすごく自分を気持ちを高揚させたことをよく覚えている。さらには「また会いましょうね」という言葉までかけてもらい、完全にむちゃくちゃにうれしくなってしまったのであった。

 

接近戦で覚えてもらうとかまた会いましょうという声をかけてもらうとかいうことは、そういったイベントに頻繁に行っている人からすれば、もちろんうれしいのはうれしいだろうけれども、なくはないことなのだと思う。だが、これまで散々好きだという思いを溜めて、初めて実際にお会いすることができてそれだけで感無量なのに、あまつさえ上記のようなことを言ってもらうことができたのである。色々なことが合わさって吉田有里さんという声優を好きになり、さらにそうしたことが作用しあい複合しあって今回最高の形で初めての接近戦を終えることができた。大げさに言えば一つの到達点と言っていいかもしれない。

 

そしてこの到達点はアニメを発端としながらアニメとは関係のないところで達成されてしまった。声優オタクとはなんなのか。自分はどこまでいってもアニメオタクであり、声優オタクであるのはアニメオタクであってこそだというように思っていた。今も今後もこれは変わらないとは思うけれども、今後のオタク活動を考えるにおいても今回のことは一つ大きなことであったと思ったので長ったらしいブログを書いたというところなのである。

 

これまでアニメを介さずに声優さんを好きになったことはない。いくら名前を知っていても、アニメに出演してキャラクター等を演じているのを見たことがなければそれは「知らない声優」である。例えば、麻倉ももさんはこれまで名前は聞いたことがあるけれども「知らない声優」であったのを、今期Charlotteに出演しているのを見て、初めて声優としての存在を知ったことになっていたりする。

弁明だが、アニメ出演だけが声優の仕事と考えているわけではもちろんない。ゲーム、外画吹き替え、CMや番組ナレーション、ラジオ、歌唱活動、そしてバラエティまで。バラエティは置いておいて、その他上に挙げたものは立派に声優の仕事として挙げられるべきものであると思っている。声を商売道具にしている以上、私は声優がラジオや歌といった範囲をカバーすることになんの問題もないと思っている。バラエティについても、声優がする必要性は感じていないけれども、するべきでないとは全く思わないし、需要もそれなりにあるというところもあり、特にまだ売れていない声優にとっては大切な仕事となっているのだろうと思ったりもする。

 

それでも自分にとっては、「アニメ」というものを抜きにしては声優は存在しえないと感じている。それは自分がアニメが好きだからであり、誤解を恐れずに言うと、アニメを抜きにしてはオタクたりえないという一種凝り固まった信条があるからだ。

この信条が今後どこまで有名無実化するのか、ないしはすでにそうなっているのを見ないふりをしているだけなのか、もしくはやはりこの信条を今後も固く持ち続けるのか。潜在的オタク歴はまあそこそこだと思っているが、本格的オタク歴はまだまだ短い。そんな自分を顧みるにあたって、昨日のイベントを振り返りながらのこのオタオタしい文章をネットの海に残していくことにする。

 

 

 

今後見ておきたいアニメメモ

 

アニメメモって言いにくい

 

一応いくつか区切りがついたりして、以前よりは時間に余裕ができた(はず)ということで、まだ見たことはないんだけれど、今後(少なくとも夏休みが終わるまでには)見ておきたいアニメを思いつく限りメモとして置いておこうと思う。

 

セイントオクトーバー

 どこかで誰かが「ファンタジスタドール0期」と形容していたアニメ。たぶん自分が好きなタイプのアニメなんだろうなあという類のニオイがする。

 

プリンセスナイン 如月女子高野球部

 大正野球娘。を見て、女の子+野球いいぞ!となったところで存在を知ったアニメ。余談だが最近ではソウルイーターノットの野球回やSHIROBAKOのバッティングセンター回が最高だった。

 

夢喰いメリー

 佐倉綾音さんのヒロインデビュー作なので。正直なところ内容的には自分が好きになるとはあまり思えないけれども……

 

・この中に一人、妹がいる!

 同じく佐倉綾音さんの代表作ということで。「このおしっこマニア!」 こちらは多分自分が好きになるタイプのアニメだと思う。

 

問題児たちが異世界から来るそうですよ?

 こちらはブリドカット・セーラ・恵美さんのヒロインデビュー作ということで。制作:ディオメディアとか主題歌野水いおりとか、それでなくともけっこう見たくなる雰囲気はある。あと久野ちゃんも出てるらしい。

 

とらドラ!

 初見がこの年でいいんだろうか…… 人生のいつの時期に見るかでいろいろと評価とかが変わってきそうなアニメ、と勝手にイメージしているけれど詳しい中身は知らない。

 

アイカツ!

 見ます。そして見たらまあおそらくハマる気もします。でももしかしたら意外とフラットに見れるかもしれない。

 

・プリパラ

 実はアイカツ!よりこちらを見たい。というかこれをこそ見たい。多分とても好きになるタイプの女児アニメだと思う。

 

チャージマン研!

 一時期話題になったときに気になっていたが、完全に見る機会を失ってしまっていた。なぜだかはよくわからないが、このアニメのキャプ画を見るとパワポケ9を思い出す。おそらくパワポケ9に出てくるダチョウの感じや、裏サクセスの宇宙編の感じを想起させるのだろう。

 

・勝手に改蔵

 OVAですが一応。大学に入ったら買って見るんだ~と思っていたのにいつの間にか存在を忘れてしまっていた。最近思い出したのでちゃんとOVA買って見たいなあと。

 

 

 

まああくまで個人的なメモなので、「いやいやそれよりこれ見た方がいいよ!」みたいなのはありがたく受け取るとしても、とりあえずはここに挙げたのを今の自分は見たいと思っているというところで。

 

とりあえず10タイトルだけ挙げたけれども全て見ることができるかははなはだ怪しいところ。というのも春アニメでもあんまり見れているとは言えないような状況で、去年あたりからたまっているものを最後まで見きるのもやっていかなくてはならない、というかやっていきたいと思っていて……

平気な顔して一日に20話も30話も見れるような人間ではないので、ぼちぼちでいいのでここに挙げたやつくらいはある程度見たと言えるようにしたいというのが今夏の目標といったところ。

 

 

 

本当は卒論とか院試勉強とかいうのが重く重くのしかかっているんだ……

 

2015年冬アニメ打線(短レビュー)

 

もう春アニメも2週目3週目にさしかかったところではありますが、冬アニメのめぼしいものは最終回まで見終わったというところで、冬アニメで打線を組むというところで感想に代えようと思います。

 

余談ですが、自分は順位形式や点数形式ではなく打線を組むという形をよくとるのですが、それは(自分が野球好きだからというのはおいといて)、単純な優劣をあまりつけたくないということがあります。前者2つではどうしても優劣がついてしまいますが、後者では必ずしもそうではないと考えています。(野球好きでないと伝わりにくいとは思いますが)

4番を打つような強打者アニメを並べてもうまくいかないし、しかしやはりこじんまりとした打線では迫力に欠ける……といった具合でしょうか。

個人的な打順とアニメの特徴との相関を考えると、

1番:ガツンとしたおもしろさがありながらも安定感もある

3番:全体的な完成度が高い

4,5番:とにかく抜群に面白い

6番:安定して面白い

7番:安定感に欠けるが爆発力がある

2,8,9番:肩ひじ張らずに見られる

(投):いいアニメ、好きなアニメ

ぐらいな感じです。もちろんばらつきはありますし、あくまで気分というか感性で選んでいるので例外を挙げればキリがなくなりそうですが。

また、守備位置の方は完全に趣味です。

 

 

前置きが長くなりました。2015年冬アニメ打線です。

 

1(三)美男高校地球防衛部LOVE!

2(中)幸腹グラフィティ

3(遊)SHIROBAKO

4(左)クロスアンジュ 天使と竜の輪舞

5(指)聖剣使いの禁呪詠唱

6(二)冴えない彼女の育て方

7(一)艦隊これくしょん -艦これ-

8(捕)デス・パレード

9(右)銃皇無尽のファフニール

(投)少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-

 

 

以下短く感想を述べたいと思います。

 

【美男高校地球防衛部LOVE!】

いい意味で裏切られた作品。1話のインパクトが非常に大きかった。最終話も勢いで持っていったところはあるが、この作品らしさが発揮されており、尻すぼみにならないいい最終回だったと思う。正直中盤はマンネリ感も否めないところはあったが、1話の衝撃が強すぎたゆえのものだろう。中盤からは腐向けな面をのぞかせたが、前半でギャグアニメという印象を植え付けられたためにそれらの展開も素直にギャグとして楽しむことができた。今期なにかと話題のディオメディアだったが、オリジナルでもエンターテイメント性の高いアニメを作ってくるあたり、冬期はやはりディオメディアが目立ったクールだったという印象が強い。

 

【幸腹グラフィティ】

シャフトアニメだが、食事シーンというこのアニメの見せ場をシャフト独特の演出で際立たせたという点において、シャフトがうまくはまったアニメと言えるのではないか。食事の演出も最初こそ面食らったものの、慣れもあり中盤からはこのアニメの見どころとして見ることができるようになった。OP,EDは映像的にも曲的にもかなり好きだった。まんがタイムきらら枠の中でもしっかりとした個性を放った作品。夏にお風呂でアイスが食べたくなる……

 

【SHIROBAKO】

前クールからの継続だが、やはり圧倒的に素晴らしい作品だった。個人的にはこのアニメはアニメ業界のことをリアルに描く作品、というよりはアニメ業界というには単純に舞台にすぎず、あくまでフィクション的に、一つのゴールを目指していくなかで問題の発生とその解決にカタルシスを覚えていくアニメだと思っているので、後期では前期よりもフィクションに寄った描写が多く(超コミュ障久乃木ちゃんやめちゃくちゃとも言える出版社側など)、よりいい具合だったと感じている。もちろん好みは分かれるところかもしれないが。いずれにしてもこの作品の出来が見事であることには変わりのないことだろう。

 

【クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】

前期からの継続2大巨頭のもう一つ。正直なところ後期前半のドラゴンワールドでアンジュとタスクがイチャイチャしていたあたりはこのアニメも落ち着いてきたか……(?)という印象を受けたが、アルゼナルに帰ってきて前期でお世話になった様々なキャラがもう一度敵味方に分かれて戦う展開は非常に燃えたし、面白かった。ロボットものとしても戦闘シーンなど見応えがあったし、汚い(褒めてる)エロもギャグも抜群に面白かった。個人的には終盤にクリスがエンブリヲ"""くん"""と、くん付けでエンブリヲを呼んでいたのが最高に面白かった。

 

 【聖剣使いの禁呪詠唱】

作画とBGMで笑いを取りに行く、アニメの新しい形を提示してくれた作品。ヤシの木はもちろん、だんだん人が増えていくEDの一枚絵など、あらゆるところで笑いに貪欲なアニメで、楽しみ方が分かってからは終始画面の前で爆笑していた。声優さんたちもキャラにハマっていて、特にサツキの「フォーッフォッフォッフォ!」や「うー→みー↓がー→すー→きー↑!!!」は、一度聞いたら耳から離れない魅力があった。またなんといっても、今後何かを思い出すたびに笑ってしまうであろうことは、このアニメが世に与えた最も大きな影響の一つだろう。

 

【冴えない彼女の育て方】

いきなり0話でサービス回がきたときにはこのアニメは何がしたいのか……と困惑したものの、その後のストーリー展開はまともで、女の子もかわいく楽しめた作品だった。今期エロ作品としては新妹魔王の契約者ISUCAなどが挙げられるが、この作品は比較的上品なエロというか、まあ下品なところもあるにはあったけれども、全体的にフェティシズムを刺激する感じが一歩抜けている印象を受けた。たまに出る安芸くんのオタク全開なセリフ回しは僕は非常に好きでしたので楽しめたが、人を選ぶものではあったと思う。ただそこもこの作品のたしかな魅力の一つではあるのだが。あと、やはり加藤恵は良い。とても良い。

 

艦隊これくしょん -艦これ-】

話題作。ゲームの方を1年半ほどやっている身としてこのアニメを見ていたが、自分はこのアニメはどこまでいってもキャラアニメでしかないと思っているので、最後までほぼ作画の崩れがなかったというだけでもかなり評価している。ストーリー上のことをあれこれ言うことはできるけれど、あまり気を張ってストーリーを追いながら見るよりも、ただ単に動いてしゃべってる艦娘たちを愛でる、そういうアニメでいいんじゃないだろうか。もちろんゲームをしておらず初見でアニメを見た人たちがどういう風にこのアニメを見ていたかはわからないところではあるのだが。6話最高、なんだけれども、あれだけを12話分やるアニメにしなくてよかったとも思う。なんだかむずかしい。

 

【デス・パレード】

最終話まできれいに終わって、見てよかった……と思えるいい作品だった。重めのテーマを扱った作品ではあったが、中盤はギャグ回があったり、随所にいい話もあったりと、飽きたり疲れたりすることなく見れた。逆に言うと人間の闇がズンズン出てくるような回がむしろ少なめな気もしたのが少し残念か。キャラクターがいきいきと楽しそうにしていたのが印象的なOPも本編とのギャップもあって良かった。

 

【銃皇無尽のファフニール

どこが良かったかと訊かれるとOPとEDとしか答えられないのだけれども……ただ、なんかデカい敵がこっちにやってくるのをなんとかして倒すという流れは単純明快で、ストーリーに悩むことなく楽しむことができたと思う。キャラはそこそこいたものの実質ヒロインはイリス・フレイアちゃん一人と言って差し支えなく(中盤空気だったが)、最後イリスとモノノベが海を見るシーンは素直によかったなあと感じられた。モノノベのアンチ・グラヴィティやメラメラ燃えてるけど熱くなさそうな炎など、たまーにシュールで笑えるシーンがあったのも良かった。全体としては、少ないストレスで安定してそこそこ楽しめたと言える。

 

【少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-】

一期から見続けたが、だんだんと愛着がわいてくる不思議なアニメだった。おそらくは原作者が脚本を書いていることによるのだろうが、各キャラの何気ない会話からもそのキャラクターのいきいきとした姿が現れ、このアニメがというよりも、少年ハリウッドそのものが好きになる、そんな感覚だった。あまり見ていた人は多くなかったとは思うが、できれば是非とも一期から最後まで見てほしい、そんなアニメだった。ファンシーメルシーブラックコーヒーはお気に入りの1話。

 

 

 

こんな感じです。その他にもいろいろ話をしたい作品はあるのですが、なにぶん文章を書くのはなかなか苦手でとても時間がかかってしまうので、また時間があればというところです。

 

春アニメも、開始当初は特に注目もしていなかった作品の中からお気に入りの一本が見つかることを期待しながら見ていきたいと思います。

 

 

帰宅部活動記録を見ました

 

このたび(今更?という感じですが)帰宅部活動記録をすべて見ました。結論から言うととても面白く、自分はこの作品がめちゃくちゃ好きだなあとひしひし感じながら見ていました。

 

元々この作品は名前は聞いていて、おそらく自分が好きになるタイプのアニメなんだろうなあと思いながら、結局実際見るまでに放映から7クール分の時間が経ってしまっていました。今回、春休みというのもあり一念発起してついに見たわけであります。

アニメを見る前の事前情報としては、「声優さんの演技が棒であること」、「OPをチラッと聴いたことがあること」、「小林美晴、千本木彩花さんという声優が出ていること」くらいで、これほどギャグに振れたアニメとも知りませんでしたが、アニメを見る前に原作の1巻を購入し読んでみました。ここで作品の雰囲気に慣れた(?)のがアニメ視聴にはよかったのかなあと思います。1話からどっぷりとハマり、バッチリ楽しむことができました。

2巻以降はアニメを視聴した状態で原作を初見で読むというように楽しみたいと思います。

 

 

さてアニメの方ですが、一つ、前半で特に感じたこととして「体感時間がものすごく長い」ことを挙げます。おそらくは単純なAパートBパートではなく変則的に3~4つのゆるいまとまりをもって話を進めていくという構成(最終話ははっちゃけてましたが)、マシンガンのようにツッコんだりもすれば時にはかなり長い尺ボケ倒すなどという独特のテンポ感、また1話は前半でしきりに「EDに入るフェイント→まだ終わってねーよ!」のくだりをやったこともあるでしょう。いずれにせよこのアニメがかなりユニークであることは確かで、このアニメを決定的に特徴づける一つでありながら、今後こういうアニメ出ないだろうなあという寂しさも感じさせます……

あと原作を(1巻だけ)読んでから見て思ったのは、原作のネタに忠実にやりながら、真の使い方やあざらしの使い方など、アニメはアニメオンリーの面白さがあるなあということです。

 

 

個別的な話の内容の方では、一番好きなエピソードは7話の最初、記録の二十一の「封じられた言葉!!」です(タブーしりとりの話)。ただのしりとりでこんなに爆笑できるネタを考えるなんて抜群のセンスすぎますくろは先生!(あんまり褒めると怒られる)

サブタイや「鼻でスパゲッティを食べる」という罰ゲームなど、元ネタがわかるというというのも個人的にポイントの高かったところです。たまーに(たまにじゃないか)パロディネタが入ってくるところもこのアニメの好きなところです。

 

キャラの話をすると、身も蓋もない話ですが全員好きです。5人の中では……みんな好きですが夏希ちゃんのツッコミ、最高だなあとことあるごとに思います。一番好きなのは、9話記録の三十一で桜ちゃんから電話がかかってきたときの「誰がゾンビやねん!」です。(めっちゃかわいい)

5人以外だと、最終話のあいかりん話の古橋ちゃんは素晴らしい。田辺留依さんウィザバリ七七七一週間フレンズ以降ほとんど見ませんが、彼女も前にもまして好きになったのでまたアニメで声を聴きたいですね。

 

姉:安藤夏希最高だなとかM・A・Oあざらし最高だなとか球技大会回で桜ちゃんのクラスメイトが桜ちゃんを「道明寺ィー!」って呼んでるところ最高だなとか花梨ちゃんがかわいいことしたときに出る[可愛い]棒のやつ最高だなとか単純に3話最高だなとかネタを適当に投げたと思ったら数話離れたところで唐突に回収するの最高だなとかOPのイントロのSDキャラ最高にかわいくて最高だなとか女の子は徹底的にかわいく描くのに男のモブキャラは目に見えて作画適当だな(けなしてはない)とかいろいろ言いたいことはあるのですが、まあ野暮なのでやめます。

 

 

今更ですがこの記事は「みんなも帰宅部活動記録見てみよう!」というのではなく(もちろんこのアニメを好きになる人が増えてくれるのはある意味ではうれしいことではありますが)、「私は帰宅部活動記録が大好きな人間でしたよ」という報告程度のものです。ファンタジスタドーラーの次に帰宅部オタクにもなってしまった、というよりやはりというか帰宅部オタクでもあるということが明らかになりました。でも心の底から面白いと思うのだから仕方ないのです。

 

リアルタイムで見ていたら、おそらくはネガティブな話題も目に入ってしまっていたのかもしれません(知らんけど)。放映から約2年も経ち、そういったものからフリーな状態で、自分にしてはめずらしくわりと一気にこのアニメを見ることができたのは結果的にはよかったのかなあと思ったりもしています。BD貸してくださり、本当にありがとうございます。

 

アニメを見る人間になって本当によかったと思える作品リストに、この帰宅部活動記録も確かに入りました。ありがとうございました!

 

 

 

私(僕)(俺)アニメ見るよ、と一口に言っても ~様々な好みと様々な見方~

 

アニメオタク、この記事ではより広く「アニメを見る人」としますが、彼らは一つの集団、同志、趣味を同じくする仲間である、と言えるでしょうか。

「アニメを見る」「アニメが好きだ」という言葉に反応してアニメ談議に花を咲かせようとするも、どうにも見ているアニメがかぶっていなかったり、抱く感想が異なっていてイマイチ盛り上がれなかったなどということは、もしかすると多くの人が経験のあることかもしれません。

 

アニメには様々な要素があります。様々なタイプのアニメがあります。

例えば野球を見るのが好きだと言っても、プロ野球が好きな人、アマチュア野球が好きな人、メジャーリーグが好きな人がいますし、それぞれの選手のプレイに注目する人もいれば、データを集めて整理するのが好きだという人もいます。特定のチーム、選手を応援するのが楽しいという人もいれば、そういうことは特にないけれど見るのが楽しいんだという人もいます。もちろん、様々な要素を同時に楽しんでいるものなのですが、その重心、そして深さは十人十色であるでしょう。

 

この例えが適切がどうかというところはありますが、やはり「アニメを見る」ということにおいても、人によってその見方、重心、好みなんかは様々あるわけです。

そこで、なんとなく自分の中にある「アニメを見る人」のタイプ分けを書き出してみて、適当に名称もつけてみました。自分がどのタイプに近いか、どういった風にアニメを見ているのかを考えてみるとともに、自分がこれまでやっていなかった見方をしてみるのもいいと思います。また、自分がどういうタイプで、また相手はどういうタイプなのかなということを考えると、より円滑なアニメ談議ができるのではないかとも思います。

 

 雑食型

 特にこだわりなどなく、おもしろいと思ったアニメ、好きだと思ったアニメをいろいろ見ていく人たち。

アニメを見ようと思った理由、見なかった理由などに確固たるものがあるわけではなく、いろんなアニメを見ている。中高生などアニメを見だして間もない人に多いイメージ。この期間を経て後述する様々なタイプに分かれていくのがよくあるアニオタルートかと。

 

完食型 

放映しているアニメ全部、しかも1話から最終話まで全部見る、という人たち。全部、といっても深夜アニメ以外は漏らしているとかテレビ放映ないやつは見てないという人も広義でここに含めたい。

おもしろい、おもしろそうなアニメを見ていくうちに全部のアニメを見るのが常態化するようになった積極的完食型と、初めからアニメを全部見ることを目的とする完食目標型がいる。ただ、後者でも全部のアニメを最初から最後まで見るうちに、楽しみ方がわかり最終的には前者になっていくということも多いような。とにかくどのアニメの話にもついていけるという強みがある。

 

切り捨て型

「○○、○話で切った」と殊更にアニメの視聴をやめたことを言いたがる人たち。

場合によっては1話Aパートで切った、とか開始5分で切った、とか(「切った」と言いたいだけなのでは?)ということも。後述の批評(批判)家型の一部とともに、アニメをいわゆる「減点方式」で見ている人たちとも言えるだろう。もちろん最後まで見る作品は最後まで見る。「0話切り」はただ見てないだけなのでこれには含まれないが、ただ視聴しなかっただけのことを「0話切りした」などと言うのはこの種の人にありがちなことだろう。

前述の完食型とは相容れない。聞いてもいないのにわざわざ「○○、○話で切ったけどまだ見てるの?」などと言うのは口論の種なので少なくともリアルではこれみよがしに言う必要はないと思っている。ネットではこの種の人はよく見かける印象があるが。

あくまで「切ったと言いたがる」ところに特徴があると思っています。 

 

批評(批判)家型

アニメを見て、批評(批判)することが好きな人たち。

こう書くと大仰だが、アニメを見た後あーだこーだと文句や感想を言うのが楽しいというのは誰にでもあることだろう。それをよりしっかりとやっている人たちがここに入る。「ここはいいけどここはダメ」というのなら普通なのだが、どうしても批判点の方が多くなってしまう印象も強い。批評するためには見なければいけないので、なんだかんだ言いながら最後まで見ていることが多い。アニメ批評ブログに見られるように、ネットでこの手の人は多い。というかみんな批評などしたいのだけれど、リアルでは憚られたり話を聞いてくれるような人がいなかったりでネットにあふれているだけのような気も。

 

クソアニメ愛好家型(自覚ありorなし)

いわゆる「クソアニメ」と呼ばれるものを好んで見る人たち。最初からその手のアニメを求めて見る人(自覚あり)と、自分の好きな、おもしろいと思ったアニメが「クソアニメ」と呼ばれるものである人(自覚なし)がいる。

「クソアニメ」の定義についてここで長々と書くわけにもいかない(し、自分自身も確固たる定義を自分の中に持っているわけではない)のでどういったアニメがここでいう「クソアニメ」に該当するのかは各々の頭の中で当てはめていただきたいが、この手のアニメを特に好む人たちは、特に最近多い気がする。テンプレというのが成熟し、テンプレがネタにすらなってきていることで、「クソアニメ」認定されるものが多くなってきたのが理由かもしれない。

彼らの言う「クソアニメ」はほとんどの場合褒め言葉である。時々、否定的な意味を込めた「糞アニメ」という言葉を使う人もいるが、その辺の言葉の使い方は人それぞれだろう。また、自覚なしの人はそのアニメを「クソアニメ」として楽しんでいるわけではないので、自覚ありの人とはいまいち相容れないことも多そうである。 

 

メジャーどころ押さえ型 (一般人型 )

注目作品、認知度の高い作品だけ見る人たち。特にジャンプ、ヤンジャン等の「非オタク雑誌」(まあまあ語弊のありそうな表現ではあるが)原作のアニメ(オタクといわれる人たちでなくても原作の認知度が高いアニメ)は見る、という人は一般人型と呼んでいる。

例えば今期(2015冬開始アニメ)であればジョジョ暗殺教室は後者の人が見ているアニメと言えるだろう。『進撃の巨人』なんかはその代表的なものである。前者としては、前期のFateのような、いわゆるビッグタイトルを見ている人と言える。その他のアニメはそもそも元から見ないだけという人も多いので、よく見られる「メジャーどころだけ見てアニメ好きですなんて言うな」という批判をするのではなく、他のアニメも薦めて立派な(?)アニオタに育ててあげよう。

 

原作から遠征型

 原作を知っている(読んでいる、やっている)作品がアニメ化されたものを見る人たち。その中でも原作を知らないアニメはほとんど見ない人たち。

その人のカバー範囲によってどれだけアニメを見るかも違ってくる。キャラなどの予備知識を全部知り、後の展開を知った上でアニメを見ることになるので、良くも悪くもアニメで初見の人とは見方が違ってくる。ともすれば原作厨などと揶揄されることもあるが、そのアニメが作られるのに貢献したということは忘れてはいけない。まあだからといって偉いというわけでもないのだが。

 

オリジナルアニメ愛好型

上とは逆に、原作なしのオリジナルアニメを好んで見る人たち。

オリジナルアニメの長所は、先の展開を知る人が制作以外にいないのでネタバレがなく楽しめること、またアニメオリジナルであるのでアニメというメディアに最適化されたシナリオ、設定が一から組めるということであると思っている。そういったオリジナルアニメに魅力を感じ、これを好んで見る人。オリジナルアニメが好きという人は一定数いると思うが、アニメオリジナルであるかどうかでそのアニメを視聴するかどうか決める、とまでなる人はそんなにいないように感じる。

 

 声優愛好型

 アニメの要素の中でも、声優に特に注目して見る人たち。

○○が出てるから見る、というタイプの人もいれば、有名声優からモブ声優まで幅広くカバーして注目している人もいる。アニメ好きなら声優もたいていは知っていて当然というのは多少なりともこのタイプの要素を持ってる人の考えで、実際にはアニメは好きでたくさん見るけど声優の知識はほとんどないという人はそれなりにはいるような気がする。

これがある方向に進むと声優オタクになり、ブログを周回し、イベントに行きまくるようになり、やがてアニメ自体からは離れていくという(偏見)。声優オタクというのと、アニメオタクとして声優に関して造詣が深いというはけっこう大きく違うと思っています。

 

スタッフ注目型

 監督や制作会社、シリーズ構成や脚本、作画監督などのアニメ制作のスタッフに注目してアニメを見る人たち。

その人が手がけたアニメたちを見た、知っている上で新たなアニメを見るときに注目しながら見ることになるので、比較的年齢の上の方にいくにつれてこのタイプの人が増えるような気がする。SHIROBAKOの影響でエンドクレジットなどに注目する人が増えたことでこのタイプの人もまた増えていくのだろうかなどとも考えている。

 

 

 

完全に自分の中でのタイプ分けですが、たいていの人はこの中の一つだけではなく複数に当てはまっていると思います。その中でも最もこれに当てはまってるなあというものはあるのでしょうけれど。自分がどういう態度でアニメを見ているのか一度振り返ってみてもいいですね。

なんにしても、いろんな見方をわかった上で自分の好きなように自分の好きなアニメを見るのが一番いいと思いますので、趣味のことでストレスをためないようにしていくべきではないでしょうか。

 

 

冬アニメじゃーい!!

そろそろ2015年の冬アニメも本格的に始まってきました。

自分が深夜アニメをいろいろと見始めたのが2013年の冬クールからだったので、今クールで3年目に突入ということになります。俺修羅とかビビオペとかを見ていたのが2年前かと思うとすごく昔のような気もしますし、つい最近のような気もしますね…

さて、冬アニメは今のところ『ミルキィホームズTD』と『アブソリュート・デュオ』しかまだ見ていませんが、ほぼ開始前の現時点での楽しみなアニメを挙げてみると、

ユリ熊嵐』『プラスティックメモリーズ』『艦これ』『少年ハリウッド』『新妹魔王の契約者』などでしょうか。また継続ですが『クロスアンジュ』『SHIROBAKO』はもちろん今クールもとても楽しみです。さらには『未確認で進行形』のBS11での再放送がとってもらったったらったったふぅふぅいぇいという感じです。

とは言え、開始前のこうした期待通りにはなかなかいかないもので、先ほど挙げたやつがクール終わりでもお気に入りとはなっていないものです。

逆に、開始前はマークすらしていなかったアニメの中からすごく好きなアニメが見つかったりすることもよくあって、そういうときがアニメを見てて一番うれしくなるときの一つだったりするんですよね。

そういえば2015年になって最初のブログ更新でした。

あけましておめでとうございます。そして今年もよろしくお願いいたします。

今年もたくさんアニメを見るぞ!(決意)