アイドルコネクト三回忌に寄せた短文

最近とんと文章を書いていなかった。というのも夏前に6年使っていたパソコンがついに応答しなくなり、生活に余裕もなかったので買い換えないまま数ヶ月過ごしていたら、なんだかんだでパソコンなしでもまあいいかとなってしまったからである。スマホフリック入力というのはもうだいぶ慣れたものの、やはり長文を書くには骨が折れる。

 
そこでBluetooth接続のキーボードを購入し、一応は文章を書くことができるようにした。
ずっと何かしらで書いておきたかった、アイドルコネクトについての文章を書くためであり、そして年末恒例の話数単位10選記事のこともある。
 
と、いうわけで書こう書こうと思っているものの一向に筆が進まないので、三回忌(サービス終了から2年)を迎えたアイドルコネクトについて、あまり肩肘張らずにちょっとした短文を記して自分の中での「つなぎ」としたい。何はともあれ文章を書いてネットに公開するということから遠のきすぎると何もできなくなりそうだからだ。
 
 
さて、アイドルコネクトといえば今年の一大ニュースはやはりノベルアプリの発売である。アプリをサービス終了10日前に始めた自分としてはプレイ上のストレスを感じる暇すらなくお別れをしてしまったという感があるが(サービス終了にあたり毎日10連分の石を配られていたので、ガチャが引けないというつらさなどはなかった)、やはりあのアプリの最大の強みであるシナリオ部分だけを簡単に何度も見られるということでノベルアプリという形態は非常に好ましいと思う。
 
収録内容としては、音ゲー時代のシナリオに加え、ストリエのキャラエピソードをいくつか、そしてメインシナリオにあたるチームシナリオで新規エピソードを2つ、さらに音ゲー時代のイベントシナリオもしっかり収録と、かなり満足度は高い。
もちろんメインシナリオはまだ導入を少し過ぎたくらいで、果たして完結を見ることができるのかについては正直あまり期待はできないが、それにしても新規のナチュライク!4章とメモリア5章(個人的にはナチュライク!4章の柚木ミユがどストライクすぎたが、メモリア5章はアイコネのシナリオの中でも白眉と言っていい出来だった)は素晴らしく、なによりあのときもう見ることができないと思っていた彼女らの「続き」を見ることができたことがなによりうれしかった。
 
ストリエからのキャラシナリオ収録でいうと、「ルミナスインターナショナル」の収録がうれしかった。
留奈とミユによるまるで漫才のような掛け合いと得意げな留奈のかわいさが気に入っている。ノベルアプリになって二人の立ち絵がずっと画面に出てくることでより漫才感が出ているところも良い。
 
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ツイッターのオタクみたいなことを言う火ノ前留奈。
 
余談だが、留奈のモチーフ(?)はその名のとおり月なのだと思う。そして太陽は高花ひかりだ。留奈はおそらく、一人ではアイドルになれなかった。そういうキャラクターとして位置づけられているのだろうということが、なんとなくその名前から察せられるのだ。「火ノ前」という名字も、火曜日の前は月曜日ということで月に通じると勝手に解釈している。ついで言うとアイコネの9人のモチーフ(?)はやはり虹であり、虹の七色続きで7つの曜日にそれぞれのキャラが当てはまるんじゃないかと考えたりしたものの、「日=高花ひかり」「月=火ノ前留奈、瀬月唯」「火=こっちが火ノ前留奈?」「水=泉水つかさ」「木=柚木ミユ」「金=?」「土=?」という感じでいまいちピンとこない。というか単に名前にふくまれている漢字を当てはめているだけなので考察なんてもんではないが。
 
 
なぜ自分がここまでアイドルコネクトに入れ込んでいるのか、はたまたなぜアイコネゾンビと呼ばれる(自称している)人たちが湧き出てくるのかということについては、考えてはいるもののまだ全然まとまらない。単にシナリオがいいとか、キャラがいいとか。そういうことを一段越えた何かを言えなければ、自分の中で納得することができないと感じている。まあそれは自分で自分を縛っているだけで、アイドルコネクトは「特別」なんだということにしないと気が済まない、というだけなのだろうとも思う。
 
サービス終了から2年が経ち、一応自分の中で認めることができたこととしては、アイドルコネクトが「早期にサービス終了したから」こんなにも入れ込んでしまっているのだという面は確実に存在するということだ。
アイドル、特に二次元アイドルの持つ無限性や大いなる夢の仮託者としての在り方を飲み込む現実の難しさ、それを認めたくないという気持ちこそがアイコネゾンビたち、いや、自分以外を巻き込むのは良くない、わたしのこのアイドルコネクトへの向き合い方に影響を及ぼしているのだろうと思う。
 
 
とはいえ。わたしが望むのはレジスタンスとしての立場に浴することで自分を慰めることではなく、自分の信じるこのコンテンツがいつの日か世間に大きく光を浴びることなのだ。
 
そのために、今出ているノベルアプリを多くの人に読んでほしい。彼女たちの物語を読んで、好きになって、そしてもっと多くの人と一緒にこの物語の、彼女たちの行く末を楽しみに見守りたい。
2年という月日は、人が夢中になっていたものについての熱を失うのに十分すぎる時間でもある。誰からも忘れられてしまったとき、人は本当の死を迎えるのだという。だがどうだ。われわれはアイドルコネクトが大好きだ。アイドルコネクトはまだ死んじゃいない。
 
 
いつか9人が揃ったステージで、セピアがカラフルに、カラフルが虹に変わるところをみんなで一緒に見ようじゃないか。
 
 
最近わたしは「念じていれば叶う」なんてのは、あながち的外れじゃあないと思っているんだよな。
 
 
 
 
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