アニメ評価の3つの形容詞

 

私がアニメを見て感想を言うとき、3つの形容(動)詞を主に使っています。

 

一つは「好きだ」

一つは「面白い」

一つは「いい」

です。

 

つまり、自分の中には「好きなアニメ」と「面白いアニメ」と「いいアニメ」がそれぞれ別の基準で存在しているのです。私の一番好きなアニメ、一番面白いと思うアニメ、一番いいと思うアニメはそれぞれ『ファンタジスタドール』、『selector infected WIXOSS』、『SHIROBAKO』です。(2014年12月30日現在)

それぞれ別の基準があるので、自分の中で「面白くはないけどいいアニメ」や「面白いけど好きではないアニメ」なんかがあります。もちろん、「好きだし面白いしいいと思うアニメ」もあります。

 

それぞれの基準は自分の中でもはっきりかたまっているわけではないし、時によってブレていることもあるとは思いますが、一応今のところ考えているところを書いておきます。

「好きなアニメ」、これは最も作品の全体的な雰囲気というか、その作品がどうか、という話です。アニメの内容そのものもそうですが、それよりも例えば、その作品の知名度であるとか、ファン層がどんな感じかであるとか、放映前の注目度がどうであったかであるとかなどによる基準です。

私は性格上あまり有名な作品や注目度の高い作品なんかはどうしても好きになりきれないところがあります(もちろん例外もありますが)。このことの是非は置いておいて、例えば自分の中の好きなアニメとして挙げられるものに先ほど挙げた『ファンタジスタドール』以外に今年夏期クールに放映された『少年ハリウッド』があります。このアニメは、絵柄やどうも男ばかり出てくるらしいことなどから、注目度はかなり低かったと思います。しかし見ていくうちにだんだんと世界に引き込まれていき、少し異彩を放つ、どうにも僕好みのアニメとなりました。主題歌がとてもいい歌だったことも好きな要素の一つでしょう。

換言すると、「注目度が低くあまり有名でもないけれど、(少なくとも自分を含めたある一定の人たちには)魅力的な作品で、不思議と引き込まれてしまう」ようなアニメを「好きに」なることが"多い"、としておけるでしょう。

 

次に「面白いアニメ」ですが、これは自分の中ではかなりわかりやすく、「ガツーン」と来るタイプのアニメです。分かりやすいワクワク、ドキドキ、ハラハラ、また爆笑できるようなアニメを「面白いアニメ」と呼んでいます。3つの基準の中では一番「人にお薦めできるアニメ」と等しいとも思います。

このタイプのアニメはわりと分かりやすく面白いので、有名な作品や注目度の高い作品とかぶりやすく、先ほどの「好きなアニメ」とはかぶりにくい傾向にあるように思います。つまり、「面白いし好きなアニメ」は実のところ自分の中ではあまり多くないつもりでいます。

「○○のシーンが面白かった」「○○のセリフで笑った」などと具体的にどこがいいということを言いやすいことも「面白いアニメ」の特徴かなあと思っています。

 

最後に「いいアニメ」、これは陳腐な言葉ではありますが「グッとくる」とか「ジーンとくる」とか「心が震える」とかいう感情を抱かせるアニメ、もしくはだいぶ違ったように思われるかもしれませんが、いわゆるお色気シーンを多用するアニメもこの「いいアニメ」として評価することがわりと多くあります。先ほど「いいアニメ」として『SHIROBAKO』を挙げましたが、このアニメは本当に"""いい"""アニメだと思います。見ていて私は「あ"ぁーっ」とか「そうなんだよなあ…そうだよなあ…」とかの独り言をついつい感極まって口に出してしまうのですが、そういう風に心を(口まで)動かされるのは「いいアニメ」だなあと思うわけです。

後半のお色気アニメですが、こちらも場合によっては(というかキャラや見せ方が良ければ)「いいアニメだなあ…」という感想にたどり着きます。『精霊使いの剣舞』なんかは面白いとは言わないけれども、なんというか安心感のあるようなテンプレラブコメお色気がいい具合に随所に存在して、「いいアニメだなあ…必要だなあ…」と感じてしまうわけです。いずれにしても自分の持っている"ポイント"を撃ち抜かれるアニメのことを「いいアニメ」と呼んでいるのだろうと思っています。

また「いいアニメ」は「最高」とか「素晴らしい」などと形容することもままあります。

 

 

私はこれらの3つの評価基準を考えながら、例えばお薦めのアニメであるとか、アニメの点数的な評価を考えているということになります。なんにしてもこれらの基準は自分の考えであるので、他人とは形容の仕方は同じでもその基準が違ったり、そもそも僕にとって「好きな」「面白い」「いい」アニメが他人のそれと同じになることはそうそうないのですが。

なんにしても一応こんなふうにアニメを見て感想(感覚)を抱いていますよ、という話でした。